第318章 激怒した北村昇太

青井幸一は、今にも怒りで我を忘れそうになっていた。

北村萌花から北村昇太の尾行を依頼された際、絶対に任務を完遂してみせると胸を張って請け負った時のことを、彼はまだ鮮明に覚えていた。

「おいお前ら、俺にイトコの目の前で大恥をかかせる気か? ああ、そうだ、彼女には三人の子どもがいるんだぞ。あのちびっ子たちが俺の前に立ちはだかって、『青井幸一おじさん、なんでそんなにダメなの?』なんて言ってくる場面を想像してみろよ」

「うわ、そいつは悪夢だな。ドリル、お前終わったぞ」

不意にインカムからカノンの声が響いた。その男の声には、どこか面白がっているような響きがあった。

ドリルの額にじっとりと冷や...

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