第51章 あなたは私のことが好きになったのか

黒服のリーダーが土下座して懇願した。「佐藤社長、すべて白状します! 俺たちに指示したのは北村萌花の継母、北村希です。まず手付金として三百万をよこし、あんたたちを殺せば残りの二百万を払うと」

佐藤健志は、あの北村希が北村萌花を始末するために、これほどまでの手間をかけるとは思いもよらなかった。

北村萌花親子に手を出すとは、奴の命運も尽きたな。

「こいつらを警察署へ突き出せ。それから、北村希の件、どうすべきか分かるな」

下村賢太は頷く。「承知いたしました。すぐに連行します」

黒服のリーダーは抵抗する勇気もなく、おとなしく下村賢太についていった。

北村萌花が子供たちを寝かしつけ...

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