第24章

幸いにも新藤鈴奈の怪我は大したことはなく、病院へ行くと医師が簡単に処置をして包帯を巻いてくれた。

「足はしばらく着かないでくださいね。……あなた、彼氏でしょう? 彼女のこと、ちゃんと見てあげて」

ずっと神園和臣が新藤鈴奈のそばについていて、しかも見た目もお似合いだったから、医師はすっかり恋人同士だと思い込んだらしい。

新藤鈴奈は頬を赤くして、すぐ反論しようとする。

「ち、違います。私たち――」

「ありがとうございました」

神園和臣は穏やかに礼を言うと、新藤鈴奈が呆気に取られている隙に、彼女をひょいと横抱きにした。

「えっ……!」

新藤鈴奈はさらに気まずくなった。長い髪に半分隠...

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