第22章 敵を招き入れる

男は目を細め、渡辺美咲を頭のてっぺんから爪先まで値踏みするように見回した。問いかける声には、露骨な疑念と警戒が滲んでいる。

「ずいぶん協力的じゃねえか。言え。お前とケビンは、いったいどういう関係だ?! あいつの仲間なら、こっちが捕まえるのをそんなに喜ぶはずねえだろ」

渡辺美咲の心臓が、どくん、と暴れた。けれど顔には出さない。必死に平静を貼り付ける。

瞳にさっと薄い水膜が浮かび、声には悔しさと怯えが混じった。弱くて可哀想な女の顔。わざとらしいほど、ちょうどいい具合に。

「……私、あの人とは何の関係もありません」

渡辺美咲は首を振る。声が小刻みに震え、ケビンへの嫌悪をわざと滲ませた。

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