第17章

神谷陸は、私が思っていた以上にしつこかった。寿宴の前日になってもなお、私が用意したジュエリーを「やっぱり交換しよう」と、ねちねち言ってくる。

私は「まだ届いてないの」と言い訳して、のらりくらりとかわした。

夜になると、神谷陸は私の部屋に居座って、なかなか帰ろうとしない。

「美月、プレゼントはもう用意した。おまえのジュエリー、いつ届くんだ?」

「明日じゃない?」私は適当に返す。

神谷陸は距離を詰め、抱き寄せようと腕を伸ばしてきた。

「明日届いたら、もう出さないでくれない? 次の機会に、俺たちで一緒におばあちゃんに渡そう」

まだ私が彼と寄り添うのを好むとでも思っているのか、機嫌取り...

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