第30章

相沢美月視点

蓮司が戻ってきた。

彼からは、もう以前みたいな危険な気配を感じない。だから、同じ空間にいても変に身構えずにいられるようになった。

設計図を見られた以上、隠しても仕方ない。私は自分から口を開いた。素材を用意してもらって、私の手で磨き上げたい、と。

蓮司は一瞬だけ目を見開き、次いで私を値踏みするような視線を向けてくる。隠す気もない観察の目。

それから、短く言った。

「どんなのが欲しい」

……あっさり、許可した?

思わず目を瞬かせる。

「玉石がいいです。代金は払います」

もともと相手に贈るつもりのものだ。誠意はきちんと形にしたい。金額なんて、いくらでも。

男は私...

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