第7章

日曜の夜の研究室は、いつもと違う空気が漂っていた。昨夜の同窓会から続く緊張が、濃い霧のように私たちの間に漂う中、私たちはそれぞれのコンピューターの前に座り、表向きはデータを分析していることになっていた。だが、私は何度も瑛斗に視線を送っていた。私の心を手に入れるための、彼の四年越しの壮大な計画。そのすべてを知ってしまった今、どうすればいいのか分からなかった。

『昨日の夜からずっと静かだ……後悔、してるんだろうか?』

彼の心配そうな思考が、私の胸をさらに締めつける。

「大学の時の睡眠研究」

静かなサーバーの駆動音を切り裂くように、私は不意に口を開いた。

「あなたはパートナーとして...

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