第111章 死にたくない

メトディは、カンティニのその油の乗らない、塩も効かないといった様子に腹を立てた。これは手柄が立つか立たないかの問題ではない。もしカンティニを突撃させて元の陣形を崩してしまえば、敵陣に突入する際も混乱したままとなり、どうやって戦うというのだ!

 彼は意を決し、刀をカンティニの前に突きつけて行く手を阻んだ。「兵を下がらせろ。ここは戦場だ、貴様の朝霧騎士団ではない。貴様がどう思おうと知ったことか。とにかくフリーデル様からのご命令だ。貴様は第三波の交代攻撃部隊を率いることになっている。とっとと下がれ!」

 カンティニが冷笑を浮かべてメトディに言い返そうとした、その時。遠くから声が飛んできた。「カ...

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