第128章 喜びと悲しみ

 その場にいた三人の少女は顔を見合わせたが、いずれも表情は芳しくない。特にシンシアは、口ではあれこれと騒いでいたものの、実際にはそのような方法で他の女性を辱めようなどと考えたこともなかった。

 やがて、アネルが冷淡に口を開いた。

「いずれにせよ、わたくしたちがやったことではありません。それに、カンティニが何も悪いことをしていなければ、ゾット城の人間にわざわざ捕らえられることもなかったでしょう」

 ダンも口を挟む。

「しかし、カンティニとゾット城にどれほどの深い恨みがあったのかは気になるな。わざわざ戦場まで彼女を捕まえに来るなんて。それに、順調に戦っていたのに、どうして急に撤退したんだ...

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