第257章 標識

 フリーデルは頷いた。「ええ、キリアットの勢力は動物を象徴として用いるのを好むようです。例えばジェンバース家は狐、そしてこちらは……」

 彼は地図の西側に広がる広大な領域を指し示した。その場所には他の印はなく、ただ一つのアイコンだけが記されている。

「蛇……?」アネルは眉を顰める。「キリアットのような場所でこれほどの縄張りを持っているなんて。これがキリアット四大勢力の一つということ?」

「恐らくは。ですが、詳細はジェンバース伯爵との協力関係が成立し、他の三勢力の情報を得てからでないと確定できません。それに、君がヴェルリット家に戻った後、あのサーカス団の団長を尋問すれば、何か別の手がかり...

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