第260章 剣の元の持ち主

「シコティという名は運命の女神に由来するの。シコティは未来、ベルダンディーは現在、そしてウルドは過去を司るわ」

 アネルは複雑な眼差しを剣に向けた。

「かつてお父様がこの三振りの剣を打たせた際、ウルドをご自身の手元に残し、シコティをわたくしに……そしてベルダンディーは……叔父様に譲られたのです」

 ルカスは不思議そうに小首を傾げる。

「叔母様の叔父様? ルカス、会ったことないよ」

「叔父様はルカスが生まれる前にヴェルリット家を出て、それきり音信不通なの。最初はただ……ただ、少しの間だけだと……」

 アネルはルカスの頭を優しく撫でながら言葉を詰まらせた。

 幼い頃、彼女は叔父のタ...

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