第269章 推測

一呼吸置いて、彼は再び口を開く。

「正直なところ、俺が一番気になっているのはそこだ。協力者とはいえ、なぜ四大勢力の一角であるジェンバース家の荘園にそうあっさり入り込めたんだ? 元々ジェンバース家と繋がりがあったのか、あるいはジェンバース家自体が王と通じていたのか……」

アネルは静かに頷いた。

「わたくしも、その可能性を疑いました。彼の言葉は誘いのようでありながら、こちらの腹を探っているようでもありましたから」

「もし彼が真に王の側についているのであれば、この盤面の裏には陛下の意思が働いているのかもしれません。陛下が裏で手綱を引き、局面を動かしたからこそ、わたくしとフリーデル殿下はこの...

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