第274章 信じられない理由

「ティルデン団長、そうおっしゃらず。もしあの時、ホウデン騎士長がヴェルリット公爵を追い出していなければ、我々がこうしてホウデン騎士長と知り合う機会もなかったでしょう。なんといっても国王陛下は、『ヴェルリット公爵の夫にも公爵位の継承権がある』とおっしゃったのですから。公爵ですよ、公爵!」

「ははっ、聞くところによると、ホウデン騎士長の母親は方々でデマを流し、あろうことかキレンヤ姫の夜会でまでヴェルリット公爵の悪口を広めたとか。おかげで今や多くの貴族がタイタン家との関わりを避け、使用人を雇う金にすら困っているそうじゃないですか。本当かどうかは知りませんがね」

「おい、ホウデン騎士長」

 ホ...

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