第285章 母親の詭弁

「なぜだ?」

ホウデンは眉根を寄せた。

「ニナは貴族の元へ嫁いだと言っていただろう……連絡がつかないということは、まさか愛人にでもなったのか?」

「母上、まさかニナを……他人の慰み者にしたのですか!」

タイタン夫人は気まずそうに顔を背けた。もちろん、彼女とて純潔無垢なニナを、名ばかりの愛人などにしたかったわけではない。だが、今のタイタン家と懇意にしようなどという者がどこにいようか。ましてや、ニナを正妻として娶ろうなどという奇特な人間がいるはずもないのだ。

「ニナ自身も承諾したことなのよ」

タイタン夫人はゆっくりと口を開いた。

「それに、愛人だろうと何だろうと、貴族の女には変わり...

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