第305章 新たな役者

「それにしても、あの物言いは傷つくねえ。聞いてて俺も危うく吹き出しそうになったよ」

「何を耐えるんだ? アネルを拒絶したのはお前だろう。会わない方がいいとか、余計な友情だとか……ワシはただ、お前の尻拭いをしてやっただけだ」

 アズラエルは忌々しげにパスカル医師を睨んだ。

「だとしても、あの言い草はないだろう。二度と会えると思うな、だなんて。まるで俺が疫病神扱いじゃないか。俺はただ、アネルに迷惑をかけたくないだけで……パスカル、アンタだって俺の事情は知ってるだろう。あの子とは関わらないのが一番なんだ」

「確かにそうだが、ルカスの容態を話した途端、手助けすると言い出したのはお前だぞ。それ...

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