第319章 全部君のせい

「彼女の足は、わたくしとケイおじ様がやったのではありませんわ」

 アネルは少し考えた末、そう弁明した。今のヴェルリット荘園において、足が折れているという話題は、ルカスが連れ戻された時のあの痛ましい姿——見る者の胸を締め付けるような細い足を連想させやすいからだ。

「分かっております」

 エリサは深く頷いた。主であるアネルさんがそのような非道を行うはずがないと信じているし、何よりカンティニの足の傷は、どう見ても古傷だ。今しがた負ったものではない。ただ、カンティニという人物については……。

 カンティニが傲慢で性悪なのは知っているが、エリサの記憶にあるのはタケダ荘園で会った時の姿だ。当時の...

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