第41章

もがいていたホウデンはその質問を聞くと、急に動きを止めた。

「カンティニが騎士長の地位を勝ち取ったあの時のことか？」

「そう」

ホウデンは一瞬黙り込んだ後、再びもがき始めた。

「まずはこの礼儀知らずの野郎に手を放させてくれ。こんな汚らわしい男に足蹴にされながら会話しろというのか？」

ケイ叔父さんは嘲笑うように鼻を鳴らした。

「汚らわしいだと？お前自身の姿を見てみろよ。犬より惨めな有様じゃないか。いや、違ったな。ヴェルリット家の犬の方がお前より遥かに高貴で清潔だ。見てみろよ、これが朝霧騎士団の団長ホウデン様だぜ。なぜ自分の力で俺を押しのけて立ち上がれないんだ？それとも戦場では剣を適...