第86章 援軍到着

 ホウデンは内心得意になっていた。この騎士団団長という地位は己の軍功で手に入れたものだと自負しており、それゆえに出自や権力にものを言わせて軍隊に潜り込んでくるような連中をことさら見下していた。特にフリーデルだ。あのような男が宮殿に大人しく収まっておらず、戦場なんぞにしゃしゃり出てきて何をするというのか!

 とはいえ、彼は想像せずにはいられなかった。今回の行軍は予定より一週間近くも多くかかっている。たかが一週間と侮るなかれ、戦場の情勢は刻一刻と変化するものだ。ひょっとすると今頃、あのフリーデルは天幕の中で泣きながら彼の到来を祈っているかもしれないではないか!

 そうなれば、この機に乗じて二...

ログインして続きを読む