第8章

「どうして、あんたがここに?」ナナミは驚愕に目を見開いた。

「ずっと近くにいたんだ」広昭は肩で息をしながら言った。

「お前なら、必ず夏希のところに来ると踏んでいたからな」

「この人でなし!」ナナミが金切り声を上げた。

「全部あんたのせいよ! 私を高級娼婦に仕立て上げて、あの胸糞悪いジジイどもの相手をさせて! あんたさえいなけりゃ、夏希はとっくに私のものになってたのに!」

「ライターを置くんだ、ナナミ」広昭がじりじりと距離を詰める。

「欲しいものは何だってやる。だから夏希には手を出すな」

「私が欲しいのはあの子だけよ!」ナナミは泣き叫んだ。

「でも、あの子は私を汚いって……。そ...

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