第24章 彼らはいったいどんな関係なのか?

病院へ向かう道中、二人のあいだに会話はなかった。

仕事用のグループチャットには通知がひっきりなしに流れ、大半は業務連絡だった。綾部栞は俯いたまま真剣に画面を追い、ほとんど顔を上げない。だからこそ、バックミラー越しに自分へ注がれていた、男のひどく陰った視線にも気づかなかった。

病院に着く。

綾部栞はスマホをしまい、ドアを開けて車を降りた。

共同で受け持っている患者の一人に合併症が出て、今まさに救急処置中だ。

一刻も早く向かわなければならない。

ちょうどその時、立花芳南も病院へ着いた。車を停めるなり足早に綾部栞のもとへ向かい、そのまま二人で院内へ入っていく。

伊沢赤司は、彼女が急い...

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