第15章 おばあちゃんの擁護

霧島絢香はタクシーで浅倉夕菜のマンションへ戻ると、ぐったりとソファにもたれ込んだ。

目を閉じれば、この3年のあれこれが次々と脳裏をよぎる。胸の奥で、いくつもの感情がぐちゃぐちゃに混ざり合った。

……もういい。

全部、すぐに過去になる。

今の自分には、立ち止まっている暇なんてないのだから。

少しだけ休むと、絢香はタブレットを手に取り、途中だったデザイン画に戻った。

P市の案件は何より重要だ。

これを早く仕上げなければならない。自分と、お腹の子が生きていくための土台になる仕事なのだから。

絢香はふかふかのショールを肩に掛けたまま、カーペットの上に座り込む。

ペン先は画面の上をす...

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