第18章 彼の目の前でつわりで吐いた

「おばあさま、私、行かない。ずっとここで付き添うから」

霧島絢香はぐすっと鼻をすすり、九条美幸の手をさらに強く握り締めた。

ついこの前会ったときは頬に血色もあって、背筋もしゃんとしていたのに。今は骨ばって、顔色は紙みたいに白い――同じ人とは思えない。

九条美幸は九条雅人の姿を視界の端に捉えると、途端に顔をしかめた。

「全部このクソガキが悪いんだよ。目ぇ曇らせて、絢香を冷たく扱って……! おばあちゃんが代わりに謝るからね、絢香……ごほ、ごほっ……!」

そう言いながら、起き上がろうとして身体をよじる。

霧島絢香は慌てて肩を押さえた。

「おばあさま、興奮しないで。先生も、安静にって」...

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