第24章 ダメなのか

食卓には、ひどいほど静寂が落ちていた。

九条美幸は、二人の顔を交互にじろじろと見比べる。

――このバカたれ。

また絢香をいじめたに違いない。

でなきゃ、こんな冷えきった空気になるものか。古傷の膝まで痛み出しそうなくらいだ。

それでも、食卓では誰ひとり口を開かない。

聞こえるのは、ナイフとフォークが皿に触れる、かちゃりという音だけ。

九条美幸は探るような目で二人をひと巡り見て、ぴんときたように言った。

「あなたたち、ケンカしたの?」

二人はぴたりと声を揃える。

「してません」

「してない」

九条美幸はにやりと笑った。

「あらあら、こういう時だけ息ぴったりなのねえ」

...

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