第三十七章 謝罪か補償か

もう話すのも面倒で、霧島絢香はそのまま眠りに落ちた。

翌朝。

彼女は、陽射しに焼かれるようにして目を覚ました。

今日は珍しく天気がいい。

大きく伸びをしてから、隣の場所がとっくに空いていることに気づく。

昨夜の不愉快を思い出し、霧島絢香は白けたように目を細めた。――別に、どうでもいい。

さっさと身支度をして、階下へ降りる。

最近は体内時計がやけに正確で、時間になると勝手に目が覚めるのだ。

リビング。

霧島絢香がダイニングテーブルに近づいた途端、九条美幸がにやにやと、やけに含みのある笑みを向けてきた。

……なんでそんな艶っぽい顔をするの。

霧島絢香は細い眉を持ち上げる。

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