第13章 詩織、必ず君を見つける!

牧野徹が諏訪詩織のために手配した住まいは、驚くほど人目につかない場所にあった。周囲に大型の商業施設はほとんどない。けれど、そのぶん人の流れが薄く、見つかりにくい。

詩織は部屋の中を軽く見回し、背後で荷物を持ったまま立っている牧野徹を振り返った。

「ここ、すごく綺麗。探すの大変だったでしょう?」

長谷川遥斗は、彼女が逃げたと知れば、まず身近な人間を洗うはずだ。牧野徹も当然、自分名義の物件に匿うような真似はできない。そんなことをすれば、遥斗に辿られるのは時間の問題だから。

牧野徹は事情の複雑さには触れず、穏やかな表情のまま言った。

「他人名義で借りた小さな部屋だ。ここなら安心して暮らせ...

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