第24章 危うく流産しかける

諏訪詩織がショッピングモールを出てから気づいた。長谷川遥斗は、彼女につけていた人間を片っ端から引き上げさせ、車すら一台も残していない。

さっき別れたとき、どれだけ林田美月のことが心配だったのか――車まで一緒に連れて行くほどに。

諏訪詩織は鼻で笑い、手にしていたブランドの紙袋を、躊躇なくゴミ箱へ放り投げた。行き先も決めないまま、ふらふらと街を歩く。

どれくらい歩いたのかは、もうわからない。

麻痺したみたいな身体の奥から、不意に嫌な感覚がせり上がってきた。

……お腹が、変だ。

きゅう、と引き攣るような痛み。波のように押し寄せる鈍い陣痛。

子ども――。

そのとき、腰にふわりと温もり...

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