第27章 一晩中独占する

長谷川遥斗に二人の接点を勘づかれるのを避けるため、牧野徹は諏訪詩織を家まで送らなかった。彼女が気を失ったあと、そのまま自宅へ連れ帰ったのだ。

諏訪詩織をベッドに寝かせた直後、スマホが「ピロン、ピロン」と続けざまに鳴った。

起こしたくなくて、牧野徹はそっと端末を手に取る。画面に映ったのは、別の女からの露骨な挑発だった。

「詩織さん、遥斗の機嫌を損ねたの? あなたのところへ行くって言わずに、私と一緒にいるって残ってくれたよ」

「ありがとう。あなたが押し出してくれたおかげで、私のところに来てくれた」

「さっき遥斗が果物むいてくれたの。すっごく甘かった。詩織さんも、そんなふうにしてもらった...

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