第33章 強制セックス

「そんなことしたら……私は、絶対に許さない」

諏訪詩織は指をぎゅっと握り込み、紅い唇を噛んで、冷えた声で言い切った。

長谷川遥斗の額に、乱れた前髪が落ちる。けれど、その一房ですら顔に貼りついた凶気を和らげはしない。

「俺が、できないとでも?」

嫉妬で頭がおかしくなりそうだった。自分の女が、別の男をかばっている。――それも、夫婦である自分の目の前で。

詩織に手を上げる気はない。

なら、狙うのは牧野徹だ。

脅しを受けても、牧野徹の表情は微動だにしなかった。顎のラインが硬く張り、言葉より先に圧が滲む。

「やれるもんなら、やってみろ」

挑発。

長谷川遥斗は鼻で笑っただけで、取り合...

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