第43章 東山寧々の敵意

翌日。長谷川遥斗は自ら諏訪詩織の身支度が整うのを見届けると、そのまま記者会見場へ向かった。

移動中、諏訪詩織のスマホが鳴る。画面には「牧野徹」の三文字が点滅していた。

次の瞬間、大きな手が伸びてきて、彼女のスマホをひったくる。

諏訪詩織は眉をひそめ、長谷川遥斗を睨み上げた。

「何するの」

長谷川遥斗は目だけは穏やかなまま、声を鉄のように冷たく落とす。

「記者会見が終わるまで、スマホは俺が預かる」

諏訪詩織の瞳が沈んだ。

――牧野徹に連絡して、何かを「知らせる」のを恐れてる。

彼女は鼻で笑う。

「安心して。約束したことはやる。ここまで警戒しなくてもいいでしょ」

長谷川遥斗...

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