第71章 桃色スキャンダルがトレンド入り

長谷川遥斗が車に乗り込んだ瞬間、空気を読まないようにスマホが鳴った。

ちらりと画面を見れば、秘書からだ。遥斗はそのまま通話に出る。

「用件があるんだろうな」

諏訪詩織を迎えに行く途中で邪魔をした。無事で済むと思うな、という圧が声に滲む。

「長谷川社長……きょ、今日のトップニュースをご覧ください」

歯切れの悪い声。躊躇いと、怯え。

嫌な予感に眉を寄せ、遥斗はスマホを操作した。

赤字で強調された見出しが目に飛び込んだ瞬間、血圧が跳ね上がる。顔色は一気に沈み、怒気が喉の奥から噴き出した。

「こんな記事をトップに載せたままにして、長谷川グループの広報は何をしてる。飯でも食って寝てたの...

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