第73章 ホテルでの浮気現場を押さえる

「私、ずっとこんな感じじゃない?」

白石清奈は眉をつり上げ、口元の笑みを揺らした。あっけらかんとしている。

彼女はもともと、とびきりクールな性格だ。女の子のくせに、男の子以上にやんちゃで、悪戯っぽい。

諏訪詩織は彼女とは違う。見た目はおとなしく従順そうなのに、内側はやけに熱い。燃えるみたいに、まっすぐで、激しい。

――だからこそ、友達になれたのかもしれない。

しばらく見つめ合ったあと、二人は同時にぷっと吹き出して笑った。

張り詰めていた空気が、ふっとほどける。

諏訪詩織は指先で車窓を軽くコン、と叩き、すでに走り出した車へ顎をしゃくるようにして白石清奈に言った。

「早く追わない...

ログインして続きを読む