第177章 科学の狂人

鈴木七海は小川和真から渡された資料に一通り目を通すと、京藤宏史に問いかけた。

「これ、公開しても大丈夫?」

京藤宏史はその意図を測りかねた様子だったが、そのまま答える。

「小川和真から渡されたものですし、彼自身『大した代物じゃないから好きにしていい』と言っていましたよ」

確かに、中身は仮説段階のデータばかりで、素人が見たところで何の深意も読み取れないだろう。

「分かったわ」

鈴木七海は自身のツイッターにログインすると、それらの資料を一字一句改変することなく全てアップロードし、一文を添えた。

『小川和真先生、今回は協力の機会をいただき感謝します。明日の晩餐会でお会いできるのを楽し...

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