第212章 十分くれ

鈴木七海が取り調べを受けているという情報は、瞬く間に外部へと拡散された。

これほど重大なニュースは、即座にネット上で凄まじい反響を巻き起こした。

悪意ある者たちによって情報は歪曲され、鈴木七海は瞬く間に、ネット民たちの目には極悪非道な犯罪者として映るようになった。

ある者は彼女を「売国奴」と罵り、ある者は「恥知らず」と叫ぶ。ネット上ではあらゆる負の憶測と誹謗中傷が、業火のごとく燃え広がっていた。

だが、外野がいかに鈴木七海を中傷しようとも、警察署で取り調べを受ける彼女の表情は、あくまで平静だった。

京藤宏史はずっと鈴木七海の傍らに控えていた。彼女が誰と接触しているか、上層部は概ね把...

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