第222章 一件落着

恐れていた事態が起きた。佐藤拓実はまさに鈴木七海がその件を持ち出すのではないかと危惧していたが、まさかこのタイミングで口にされるとは思いもよらなかった。

中平記由は微笑を浮かべ、言った。

「もし君が今回の事故を上手く処理できなかった場合、私は星辰グループの全株式を手放し、星辰グループから身を引こう」

鈴木七海は佐藤拓実親子を一瞥すると、顔を上げ、彼らを指差して冷ややかに言い放った。

「あなただけが代償を払うとして、じゃあ彼らはどうなるの?」

たまらず、佐藤拓実の体がビクッと震えた。

「もちろん、そうではない。もし君がこの危機を完璧に解決できたなら、彼らは手持ちの株式を市場価格の半...

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