第224章 悪魔のような存在

鈴木七海はそれ以上深く考えるのをやめ、冷たい笑みを浮かべてスマートフォンをテーブルに置き直した。

昼食を済ませ、時計を見るとちょうどいい時間になっていた。

「さあ、現場に行くわよ」

いざ現場に向かうとなると、佐藤奈須はやはり少し躊躇した。

実のところ、彼が公の場に姿を見せるのは久しぶりのことだった。鈴木七海がいくら星辰グループを何度も危機から救い、さらには星辰グループと聖生グループを結びつけたとはいえ、二人の関係を陰でとやかく言う者は依然として存在した。

それに、今の自分のこの姿で、大衆の前に出る勇気は彼には本当になかった。

「約束したわよね、後出しはなし。じゃないと今夜は別々に...

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