第240章 株式の競売

吉田は潤んだ瞳のまま、自ら茶を注ぎ、一息に飲み干した。

「七海ちゃん、北村氏をもう一度手に入れたほうがいい。そうしないと、室林氏は星辰グループが脆弱だと判断するだろう。彼らが北村氏を手に入れたら、すぐに星辰グループに手を出すはずだ。わかっていると思うが、君は今でも星辰グループの社長なんだ。もし君が星辰グループを守りきれなかったら、星辰グループの連中は間違いなく君を標的にするぞ」

「わかっています」

当然、鈴木七海もそれは承知していた。

彼女は両手でそっと湯呑みを撫でながら、じっと彼を見つめた。

「あなたは中村健の親友なのに、私にこんなことを言って、中村健を裏切ったことにはならないの...

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