第265章 彼女から離れろ

「まさかCGグループだったとは」

小川和真の顔色がわずかに変わったが、それもほんの一瞬のことであった。

彼の手元には村上佳行の名刺がある。

つまり、黒田星奈はずっと前から村上佳行を手配して彼に接触させていた可能性があり、彼を完全に無視して放っておいたわけではないということか。

小川和真はしばらく沈黙した後、ずっと昔に受け取った名刺を探し出し、そこに記された連絡先を見て、直接電話をかけた。

海外への通話だったが、繋がった。

およそ半分ほど経った頃、電話の向こうから穏やかな男の声が聞こえてきた。

「小川和真だ」

相手は一瞬言葉を失った。彼から電話がかかってくるとは思っていなかった...

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