第329章 誰かが毒を盛った

なんだって?!

誰かが鈴木七海に毒を盛っただと!

佐藤奈須と京藤宏史は顔を見合わせ、同時に顔を曇らせた。

鈴木七海が毒を盛られたこと自体も十分に驚くべきことだったが、彼らをさらに戦慄させたのは、相手が誰にも気づかれずに毒を仕込んだという事実だ。鈴木七海本人すら、まったく異変を感じていなかったのである。

なんという恐ろしい毒か!

これを仕組んだ者の底知れぬ悪意に、背筋が凍る思いだった。

「できるだけ早く毒の成分を特定して、君たちに報告書を提出するよ。七海ちゃんが目を覚ました後、おそらく身体がまともに動かないほど衰弱しているはずだ。ベッドの傍には二十四時間、誰かがついていなければなら...

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