第331章 協力に同意する

続いて、電話の向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

「蓮、いつ時間を作って大学に顔を出してくれるんだ? もうすぐ新年度の卒業式があるからな、君には優秀卒業生の代表としてスピーチをしてもらわなきゃならんのだよ!」

黒田蓮がわざとスマートフォンのスピーカーをオンにしていたため、鈴木七海たちにもその声ははっきりと聞こえていた。

電話越しの声を聞いて、鈴木七海はすぐにそれが黒田蓮の通っている大学の学長だと気がついた。

まさか学長自ら黒田蓮に連絡してくるとは思わなかった。

黒田蓮は鈴木七海をちらりと見た。明らかに意見を求めている様子だったが、鈴木七海はあえて何も言わなかった。

今の黒...

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