第427章 和村上香奈と協力関係を結ぶ

受話器の向こうで、ふいに声が割り込んだ。

――佐藤奈須だった。

松本暉の表情が一瞬、固まる。次の瞬間、腹の底から怒りが噴き上がったのを必死に押さえ込み、歯を食いしばって鈴木南に問い詰める。

「……誰と一緒にいる?」

鈴木南はもう声を出せない。スマホは明らかに佐藤奈須の手に渡っていた。

佐藤奈須は怯えきった鈴木南をゆるく一瞥し、鼻で嗤う。

松本暉も、よほど追い詰められていたのだろう。こんな駒を使うとは。

少し脅しただけで、鈴木南は洗いざらい吐いた。

スマホ越しでも、松本暉がどんな顔で怒りを噛み殺しているか想像がつく。佐藤奈須の口元の笑みが、いっそう愉しげに深まった。

「偶然だ...

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