第460章 新宇の背後の人物

写真の男は、どこか学者然とした品のある佇まいをしていた。

鈴木七海が実際に目にした高多社長、その印象と寸分違わない。

鼻梁には銀縁の眼鏡。長年の商いで研ぎ澄まされた、鋭さを宿す眼差しを柔らかく覆い隠し、結果として男の雰囲気をいっそう親しみやすく見せている。

上村愛美は七海の言葉を聞いて、彼女が本当に思い出せていないのだと確信した。小さく息をつき、言う。

「その人、昔――中村健のそばで見かけたことがあるんじゃない? だから印象だけ残って、無意識に覚えてたのよ」

「中村健?」

その名を聞いた瞬間、鈴木七海の眉間がきつく寄った。

ここまで来た今、彼のことで胸を痛めたり、感情を揺らした...

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