第472章 浅海武治が殺害される

上村愛美は、浅海武治が自分に向けるあの態度の理由がどうしても腑に落ちなかった。

まさか本当に、出演したドラマを見ただけで恋慕なんて抱くものなのか。

浅海武治は、成熟した商売人だ。

それは今日の振る舞いを見ればわかる。色気に浮かれて、軽々しく誰かに執着するような男ではないはず――。

そんなふうに頭を抱えていた愛美の脳裏に、ふっと光が差した。

「……思い出した!」

「なにを?」

鈴木七海が眉を上げる。

七海もまた、愛美がいつ浅海武治に会ったのか想像もつかなかった。

愛美は以前、白崎政光とずるずる関係を続けていた。芸能界での仕事もぱっとしないまま。彼と別れてからは行動もより控えめ...

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