第478章 浅海家と協力関係を結ぶ

佐藤奈須が持ちかけた協業――表向きは二社間の提携だが、実態は佐藤奈須が浅海毅士の懐へ踏み込むための「足がかり」だった。

赤字覚悟で札を積んでもいい。とにかく早く、浅海家の口から中村健に関するすべてを引きずり出さねばならない。

鈴木七海を一刻も早く見つける。

そうでなければ、小川和真という狂人が何をしでかすか、誰にも断言できなかった。

だが浅海毅士は動かない。

佐藤奈須の焦りが露わになるほど、毅士は目を細めて値踏みするように見た。――こいつは必ず裏がある。そう決めつける。

でなければ、なぜここまで浅海家との提携を急ぐ?

再び膠着。浅海毅士の警戒心は露骨だった。

彼の頭にあるのは...

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