第168章

叢雲家の面々は、今日のお爺さんがやけに上機嫌であることに気づいた。

 帰宅した時からずっと満面の笑みを浮かべており、叢雲柚斗もまた機嫌が良いのか、鼻歌まで口ずさんでいる。

 これには、他の家族たちも好奇心をそそられずにはいられなかった。

 叢雲颯が尋ねた。

「兄貴、伯父さんと二人して何をそんなにニヤニヤしてるんだよ。何かいいことでもあったのか?」

 叢雲柚斗はもったいぶって答えた。

「明日になればわかるさ。間違いなく腰を抜かすぞ」

 そう言われると、叢雲颯は余計に気になって仕方がない。

 だが、この従兄は口が堅いことで有名だ。彼が言わないと決めたことは、テコでも喋らない。

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