第180章

朝一番に、光は雨宮澪へ電話をかけた。

「おばちゃん、今日のお昼、学校に来て一緒にご飯食べてよ」

「いいわよ」

 こうして大人と子供、二人は学校近くのレストランで待ち合わせをすることになった。

 顔を合わせるなり、光は堰を切ったように愚痴をこぼし始めた。

「パパにあの漫画、没収されちゃったの。昨日の夜、寝ないで読んでたから……でも、すっごく面白かったんだもん」

 雨宮澪は気の毒そうに彼女を見つめた。

「それは災難だったわね」

「ねえ、おばちゃん。もう一冊くれない? 学校に置いて読むから。家には持って帰らないし」

 今日はまだ水曜日。週末まであと二日もある。

 その間、大好き...

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