第18章

「お父さん!」

 水無瀬柚季は信じられないといった表情で声を上げた。

 だが、父は彼女に見向きもしなかった。

「お前たち二人が一緒に育つのを見てきたんだ。煌くんの人柄は信頼しているよ。もし柚季をもらってくれるなら、きっと大切にしてくれると信じている」

 八雲煌が口元を歪めて笑った。

「どうやら、話はまとまったようだな」

「私は承知しないわ!」

 水無瀬柚季は、自分が商品のように取引されることに耐えられなかった。

 八雲煌と一緒になることなど、微塵も考えたことがない。

 それに、彼が本気で自分を娶ろうとしているとも思えなかった。きっと何か別の目的があるはずだ。

 あの執念深...

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