第160章 お似合いの二人であるはず

その考えが脳裏をかすめると同時に、神宮寺蓮はまたドライフルーツを鷲掴みにした。もともと『一号館』にはこの手の備蓄が少なかったが、今や完全に底を突いてしまった。

咀嚼するにつれて幾分か気が紛れると、心中の思緒が再び活発に動き出した。

西園寺雅史が去ってから十年。彼が目を覚ます保証などどこにもない。まさか、西園寺希美に一生待ち続けろというのか?

ましてや今、彼女は俺の子を宿しているのだ。

俺たち二人こそが、運命のつがいなのだ。

そう自分に言い聞かせると、神宮寺蓮の胸のつかえがすっと取れ、全身に活力が戻ってきたような気がした。

彼はワインセラーからブランデーを取り出して栓を抜き、少量を...

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