第199章 背後の原因

西園寺希美の意識が鮮明になるにつれ、病室内の医療機器の大半が撤去されていった。

忙しく立ち回る医療スタッフたちは、彼女が発した問いかけの意味を理解できていないようだった。言葉が通じないのか、あるいは彼女の声が弱々しすぎたのか。

神宮寺蓮は西園寺希美を抱きしめていた腕を一度止め、奥歯を噛み締めた。そして、頭を下げて彼女と視線を合わせた。

「嫌なのか?」

西園寺希美は彼の視線から逃れた。

覚醒している時間が長くなるにつれ、思考回路はクリアになっていく。

彼女は病室の外へ目を向けた。窓越しに橘昌浩の姿が見える。彼女は唇を引き結んだ。

「あの人は、あなたの部下でしょう」

彼女が誰のこ...

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