第241章 諦めるよう忠告

アメリカ、ワシントン。

船戸温樹はジェームズへの訪問任務を終え、先方のスタッフに見送られて空港に到着した。

「船戸さん、共同プロジェクトを楽しみにしております」

そう口にしたのは、アフリカ系アメリカ人の男だった。彼の国籍がアメリカであることは珍しくもなく、その顔立ちにはほんのりと白人の血が混じっているようにも見えた。

彼は訛りのない完璧なアメリカ英語を話し、黒人特有のアクセントは微塵も感じさせない。

「こちらこそ。ジェームズさんにもよろしくお伝えください」

船戸温樹はやや小柄な体格で、身長は一七一センチしかない。大柄な男たちの中に混ざると、どうしても華奢に見えてしまう。

「承知...

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