第286章 褒めてほしい

執事たちの挨拶には軽く頷く程度に留め、彼らは古城の扉をくぐった。

最終的な目的地は、一階の東南の角にある部屋だ。

そこはサーバールームであり、現在最も先進的なコンピューター設備が整っている。

数百年も前から、この部屋はルッソ家の情報中枢として機能してきた。

「ナイヴィクとかいう奴を探せばいいんだな?」

数年ぶりにこの部屋を訪れたユミは、入るなり先ほどの気の抜けたような声を一変させ、ドスを効かせて言った。

今、彼の目の前には『ナイヴィク』という名前だけが書かれた一枚のメモがある。

さすがに情報が少なすぎる。人探しに長けたユミであっても、すぐには糸口を掴めそうになかった。

「ノル...

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